サンショウとイヌザンショウ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ホーム

　どちらもミカン科の植物です。

サンショウ 小葉の縁に波状の鋸歯があり、その凹んだ部分に腺点があります。 その腺点を破る（手でたたくなどする）と中から 特有の香りがあります。 写真は若い果実ができたところを撮影したものです。 これを実山椒とよんで、佃煮にしますす。	イヌザンショウ こちらは、サンショウほど葉にも果実にも香りがありません。 サンショウに比べて役に立たないので、「イヌ」がつけられました。
サンショウ 枝には赤褐色の刺が１個ずつ対生につきます。	イヌザンショウ こちらは枝についた刺が互生（互い違い）につきます。

イヌザンショウの花は雌雄異株（雌雄別株）です。雌株に果実がつきます。

イヌザンショウの雄花 雄花だけが咲く株（雄株）です。雄しべと葯が目立っています。 花は７〜８月に咲きます（サンショウは４〜５月に咲きます）。	イヌザンショウの雌花 雌花だけが咲く株（雌株）です。 雄花も雌花も黄緑色で、たくさんつきます。
ハチ類が蜜を吸いに集まってきます。	果実は１０月に熟します。

アゲハが産卵に訪れます。 イヌザンショウも、サンショウと同じようにアゲハが訪れます。 アゲハは飛び回りながら、さかんに産卵します。